「軽種馬に配慮した土砂運搬と土砂処分場運用のノウハウ」

ID:20220609-725759-02

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「軽種馬に配慮した土砂運搬と土砂処分場運用のノウハウ」

講師:株式会社磯田組 坂本 昌則(さかもと まさのり)

 以下の資料は、技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意によりご提供いただいたものです。

20220609公開


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私から◆
株式会社磯田組の坂本です。よろしくお願いいたします。本日は
苫小牧道路事務所主催 CPDS講習会
題目 「軽種馬に配慮した土砂運搬と土砂処分場運用のノウハウ」と題しましてお話しさせていただきます。
残土処理場である西泊津地区土捨場は付近に軽種馬牧場や食肉加工場である「日高食肉センター」があり
施設関係者も利用している町道を使用し土砂運搬を行うことから残土処理場からの道路汚染防止に
留意しなければなりません。過去の土砂運搬実績と共にルールを設定しましたので日高自動車道連絡協議会
のメンバーに報告したいと思います。この件については昨年も報告しておりますが施工年度が変わり施工業者様も
違うので改めて報告したいと思います。。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール【搬出側】
①.残土受入開始時間はAM8:30(西泊津工事用道路入口ゲート前通過)。受入終了時間はPM17:00までとし、PM17:30には受入工区から退場してください。(現場内入口施錠する為)昼休憩PM12:00~PM13:00の間は西泊津工事用道路内の走行はしないでください。
②.受入箇所ダンプのエリア誘導(朝一)は受入業者にて行いますが極端な変化がないかぎり誘導は朝一1回のみとします。
③.残土の土質によっては数日毎に荷下ろし場所を変更する場合がありますのでご理解お願いします。(ピーク時は各搬出工区毎に荷下ろし場所を指定)
極端に含水比の高い残土は搬出前に抜気してから運搬お願いします。
④.残土荷下しを行った土砂運搬車両は必ず泥落装置(スパッツ)を使用し10秒以上可動してください。ダンプの型式種類によっては後輪のみしか回転しない車種もあるがデフロックし4輪を同時可動させること。【ここを軽率にすると道路の汚れが酷くなります。】

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール【搬出側】
⑤.故意によるルート以外の箇所を走行しないで下さい。(例:敷鉄板設置箇所を無視し走行)現場責任者が1度注意しそれでも故意に走行してた場合、ダンプ車番を記録し受入拒否させて頂きます。仮にその車番のダンプが荷下しても整地しません。その工区のダンプにて持ち帰ってもらいます。
⑥.食肉センター関係車両を優先とし走行してください。施設側から急に車両が出てくるときもありますので注意願います。
⑦.荷下し台数報告を「basepage」のFC日高道部会【482 R3日高道土砂運搬集計表】にてロック機能を使用し入力お願いします。
https://urado-site.dongurikaigi.com/021-02-131.html にわかりやすい説明資料が掲載されています。
⑧.当日の運搬終了後、ダンプ荷台清掃を行うと思いますが翌日の走行ルート上では付着土等を落とさないのと、清掃後ダンプあおりを故意に鳴らして付着土等を落とす行為は付近の軽種馬牧場等から苦情の可能性があるため禁止とします。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール【搬出側】
⑨.土砂運搬中止基準については少量の雨の時は朝から受入を実施しますが、翌日に強い雨の予報がある場合は受入場からの連絡はしません。(あくまでも予報なのでダンプの補償問題になり各工区で判断してほしい)、例として、朝に雨が降ってない日で突然前が見えないくらいの雨やこのまま受入を実施して翌日に影響が出るような天候の場合は受入場から中止連絡をさせて頂きます。土砂搬出側も翌日が雨で昼くらいに中止になりそうと判断できる場合はダンプを減らす等の判断をしたほうが良いのではと思います。連絡方法については【LINE R4日高道部会】のグループを作成し各社との情報の共有を行っていきたいと思いますのでご協力をお願いします。
⑩.各工区にてダンプを急激な増台又は減台する場合には受入業者まで連絡お願いします。  (荷卸場の調整が必要になります。)
⑪.各工区のダンプ運転手さん一人一人ルールを守ることが円滑な運搬につながると思いますのでご協力お願いします。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール【搬出側】
昨年使用した画面キャプチャですが
荷下し台数報告を各現場毎で「basepage」のFC日高道部会【482 R3日高道土砂運搬集計表】にてロック機能を使用し入力お願いします。
今年度についてはFC構成などに変更があると思いますので担当監督員又は受入業者にて確認が必要です。
ロック機能の使用方法などは(以下のアドレスにて)
https://urado-site.dongurikaigi.com/021-02-131.html にわかりやすい説明資料が掲載されています。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール【搬出側】
この資料はR3年度版Bゾーン土砂受入集計表となります。
R3年度土砂受入最大値はR3/8/26で各社からのダンプ保有台数96台、受入回数974台が最大値でした。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール
西泊津地区土砂運搬ルートは日高自動車道工事現場出発し苫小牧方向から浦河方向に向かって、左下赤線の国道235号を黄色Sを左折、緑色線の運搬車両待避場とありますが後に説明します。
黄色線の町道万世新冠線を経由しS1を右折、町道西泊津環状線を経由しS2を右折、町道西泊津環状線1号支線を経由しS3橙色の日高食肉センター前を通過し西泊津工事用道路ゲートから工事用道路となり土捨場出入口となります。
交通誘導員配置については説明を割愛させていただきます。

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§2.西泊津地区土砂運搬ルール
ここでは搬出側と受入側両方に関係するので説明させて頂きます。
運搬荷下ろしを終えた土砂運搬が土捨場からの帰路時に、「日高食肉センター」前を通過しますが
その前に注意してほしいことがあります。

1.赤丸箇所ですが一昨年度に設置した水切りアスカーブ設置箇所通過後、振動にてダンプアオリからの
堆積土が少量こぼれる事があるので清掃員にて除去が必要です。

2.橙色丸では食肉センター生体トラック出入り口となっていますので重点的に清掃が必要です。
理由としましては路面が汚れていると食肉センター生体運搬トラック出入りにより施設内へ汚泥や粉塵を持込む事に
なり施設からの苦情はもちろんですが、施設内の汚染状況が酷かった場合には対策等が決定するまで土砂運搬中止となった
過去の事例もありますので重点的な清掃が必須となります。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール
残土荷下しを行った土砂運搬車両は必ず泥落装置(スパッツ)を使用し10秒以上可動させてください。
ダンプの型式種類によっては後輪のみしか回転しない車種もありますがデフロックし4輪を同時可動させてください。
【ここを軽率にすると道路の汚れが酷くなります。】
タイヤが減る、路面が汚れていないなどの理由でスパッツを稼働しないのはNGです。
数十台いる土砂運搬車両で1台でも稼働しない方がいると他の土砂運搬車両も稼働しなくなるので
運転手さんに対して教育が必要です。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール
ここで泥落装置稼働状況の動画を見て頂きます。

みなさんは理解していると思いますがこのように泥落装置を稼働させてください。
先ほどもありましたが、タイヤが減る、視界に入るダンプがいないなどの理由で稼働
させていない状況を確認した場合には出入り禁止処置もありえますので注意してください。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール S 箇所
西泊津土捨場付近国道235号の詳細です。
黄色線が土砂運搬ルートになります。
日高道土砂運搬車両は、国道へ合流時右折となるため必ず交通誘導員の指示に従って走行する事。
国道交通量次第では10台以上待機することもあるので交通誘導員同士にて町道万世新冠線内での待機連絡調整が必要になります。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール 関係車両待避場(土砂運搬車両)
町道万世新冠線の詳細です。
黄色線が土砂運搬ルートになります。
この場所はお墓がある場所の目の前になります。
日高道土砂運搬車両は、土砂荷下し後国道へ合流右折となりますが交通量次第ではスムーズに
合流できないので5台程度国道側で誘導待ちとなった場合、他の土砂運搬車両は交通誘導員の
指示のもと、お墓前の町道路側帯にて待機となります。
理由としては一般車両を優先にするためです。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール S1 箇所
町道万世新冠線から西泊津環状線の詳細です。
黄色線が土砂運搬ルートになります。

日高道土砂運搬車両は、国道へ帰路する際、交差点部で一時停止箇所があります。
運搬ルート両サイドに軽種馬牧場が点在していますのでエアブレーキコンプレッサーの音に注意してください。
コンプレッサーから出る「プシュッ」の音、軽種馬によっては敏感に反応します。
運転手さんにエアブレーキ音、特にコンプレッサーエア充填完了時の音をなるべく出さないような工夫を走行中にて
配慮してもらうように周知は必要と思います。

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§1.西泊津地区土砂運搬ルール S2 箇所
町道西泊津環状線の詳細です。
黄色線が土砂運搬ルートになります。
日高道土砂運搬車両は、国道へ帰路する際、交差点部で一時停止し左右確認。
静内方向からの一般車両も多いので無理な合流はせず一般車両を優先にしてください。
見通しも良いので一般車両の有無は把握できると思います。

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§2.西泊津地区土砂運搬ルール S3 箇所
ここで日高食肉センター前の清掃動画を見て頂きます。

清掃作業状況の映像が多少小さいですが
清掃作業の人員配置は交通誘導警備1名、ロードスイーパー1台、清掃作業員1名となっており。
このように土砂運搬車両通過後には清掃作業が必須となります。

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§2.西泊津地区Bゾーン土砂受入
昨年の土砂受入状況をお見せしたいと思います。
昨年整地したエリア全体はBゾーンですが各搬出業者さんが理解しやすいように任意にエリア名を命名しました。
現在見えている赤丸エリアをB-0ゾーンエリアとし土砂受入を実施しました。

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§2.西泊津地区Bゾーン土砂受入
現在見えている右側赤丸エリアをB-1ゾーンエリアとし土砂受入を実施し、
左側赤丸エリアをB-2ゾーンエリアとなっております。
今後の整地箇所ですがB-1ゾーンについては排水計画次第では整地の必要性はあります。
B-2ゾーンについては今年度の土砂受入箇所メインのエリアとなります。

注意点①として左下橙色矢印でB-1・2ゾーンへ進入する前に土砂運搬車両は路面拡幅していますので
左側へ寄るように周知して下さい。

注意点②ですがここが重要な点になります。
画面上部の黄色箇所のエリアですが付近に「ホロシリ乗馬クラブ」と「軽種馬牧場」がありますので
荷下ろし時、故意によるダンプアオリなどの騒音は注意してください。
苦情が発生すると土砂運搬中止になる可能性がありますので運転手さんへの周知教育が必要です。

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§2.西泊津地区Bゾーン土砂受入
B-2ゾーンエリア、昨年の土砂受入整地状況です。
土砂運搬車両は道路汚染防止の為、敷鉄板上にて走行荷下ろしを推奨します。

▼PowerPoint PAGE-19

§1.西泊津地区土砂運搬ルール
ここで土砂受入状況の動画を見て頂きます。

昨年の作業状況です。
参考程度ですが昨年当社では各エリアに誘導員を配置し荷下ろし場での渋滞防止や円滑な荷下ろしを
実施するために配置しました。結果、長時間の渋滞や荷下ろし時のトラブルなく施工を完了することが
できました。

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§3.最後に。。。情報共有「LINE」の活用としまして
土砂運搬関連の連絡方法は「LINE」の活用が必須で、
グループ内での情報共有を行う最適なツールです。
例として荷下し場所の指示、土捨場受入中止、苦情関係、
交通事故による土砂運搬中止、労働基準監督署立入など
緊急を要する情報共有など様々な場面で活用できますので
現場代理人以外でも担当技術者など現場に直接関係する方も
登録してたほうが緊急時に下請け業者さん達への情報伝達が迅速に
行えると思います。
R4年度も土砂運搬はありますので、一般車両を巻き込んだ交通事故、
軽種馬牧場からの苦情、日高食肉センターからの苦情などが発生せず
無事に工事が終えることを願いたいと思います。

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§3.最後に。。。
西泊津地区土砂運搬については以上です。
引き続きform-011土砂運搬集計についての説明を行いたいとおもいます。

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